グローバル・クオリティ運用戦略

グローバル・クオリティ運用戦略

グローバル・クオリティ運用戦略

 
 
概要

集中投資型のグローバル株式運用戦略です。長期的に魅力的なリターンを創出しながら株主価値を増大(コンパウンド)させるという運用目的を達成するため、クオリティが高く、収益の回復力があり、有能な経営陣を有する企業に注目します。

 
 
運用手法
運用哲学

投資には二つの基本原則があると考えています。第一に、長期的にリターンを上げる最良の方法は、利益を増大(コンパウンド)しながら、下落リスクを抑えることにあると考えます。第二に、クオリティの高い企業は長期にわたり堅調なリターンを達成することが可能であると考えます。通常、これらの企業は市場で支配的なポジションを築き、耐性があることに加えて、市場サイクルに影響されず、借り入れに頼ることなく高い投下資本利益率を上げることができる、強力で複製困難な無形資産を裏付けとしています。その他の特徴としては、優れた収益性、価格決定力、低い資本集約度、既存事業の成長可能性が挙げられます。

こうした企業は非常にまれです。経営陣のクオリティは最も重要であり、それを評価する際には、規律的に資本を配分しているという実績や、株主と一体となった報酬体系を導入していること等を確認します。

運用チームが主に懸念するのは、相対的なリスクではなく、恒久的な元本の毀損です。元本の毀損はリターン獲得の機会を失うことよりも悪いことです。運用チームは、トラッキング・エラー、短期的なマクロ環境のノイズや一時的な動きを懸念することはありません。むしろ、リスクを何よりも企業レベルで管理し、リターンを低下させる要因となるフランチャイズ(優位性)リスク、規制リスク、経営リスクのある企業を避けることを目指します。また、クオリティの高い企業を割高な水準で購入するリスクも存在します。そのため、運用チームは厳格なファンダメンタルズ分析を継続的に実施し、各企業の適正価格を評価します。運用チームの調査および運用哲学に基づくと、当運用戦略のクオリティ基準を満たす企業は約200~250社しか存在しません。

 
特徴
ディフェンシブな特性

運用チームの分析では、クオリティの高いコンパウンダーは、強力なフランチャイズ、潤沢かつ反復性のあるキャッシュフロー創出力、低い資本集約度、財務レバレッジは必要最低限に使用するなどの特徴を持ち、過去の実績ではどの市場サイクルでも優れた調整後リターンを残しています。

長期投資

長期投資により、類まれなこれらのクオリティの高い企業が、財務特性を生かし、十分に管理された無形資産を活用し、長期的に株主利益を増大させることを目指します。当戦略の売買回転率(年率)は20~30%となっています1

リスク管理

クオリティの高いコンパウンダーは景気の変動の影響を受けにくい一方で、株式インデックスにはリスクが内在していると考えています。リスクの評価を相対的に行うことで、損失機会を捉え損なう可能性があります。したがって、元本の毀損を最小限に抑え、優れたフランチャイズに着目する一方で、経営のクオリティ、財務の健全性、またはバリュエーションの悪化を示す企業を回避するよう取り組みます。

長期にわたる運用経験

運用チームは、同様の運用戦略において、20年以上にわたり当運用哲学を一貫して実践しています。

 
 
 
運用プロセス
高いクオリティ銘柄に投資-コンパウンダーの効果
 
コンパウンダーの発掘方法
1
利益の高い企業を発掘
  • 借入金に頼らずに投下資本利益率が高いこと
  • 高い粗利益率(価格支配力)
  • 資本集約度が低いビジネスモデルによるフリー・キャッシュフローの創出
  • 強固なバランスシート
2
利益の持続可能性を確認
  • 無形資産-参入障壁となるようなブランド力、コピーライト、ライセンス、ネットワーク、等
  • 環境や社会面の問題を含む重大な脅威に対しても抵抗力のある持続可能な利益
  • 新規参入者に対抗できる支配的な市場占有率
  • 安定した売上 : 反復性のあるビジネスによる継続的な収益
  • 地理的な分散
  • 既存事業の堅調な成長
3
利益の持続に注力している経営陣
  • フランチャイズ構築、維持のための創意工夫や投資を行う姿勢
  • 売上や一株あたり利益成長よりも、投下資本利益率に着目する姿勢
  • 規律ある資本活用(フリー・キャッシュフローを持続的かつ高い投下資本利益率で再投資する、そうでなければ資本を株主に還元)
  • 適切な経営陣の報酬体系
  • 健全な企業統治構造
 
 
 
 
運用チーム  
William Lock
William Lock
 
インターナショナル・エクイティ運用チーム責任者
Bruno Paulson
Bruno Paulson
 
マネージング・ディレクター
Nic Sochovsky
Nic Sochovsky
 
マネージング・ディレクター
Marcus Watson
Marcus Watson
 
マネージング・ディレクター
Alex Gabriele
Alex Gabriele
 
マネージング・ディレクター
Richard Perrott
Richard Perrott
 
エグゼクティブ・ディレクター
Isabelle Mast
Isabelle Mast
 
エグゼクティブ・ディレクター
Anton Kryachok
Anton Kryachok
 
エグゼクティブ・ディレクター
Marte Borhaug
Marte Borhaug
 
ESG責任者
Alessandro Vaturi
Alessandro Vaturi
 
Vice President
Bartlomiej Dziedzic
Bartlomiej Dziedzic
 
Vice President
Helena Miles
Helena Miles
 
ヴァイス・プレジデント
Sora Utzinger
Sora P. Utzinger
 
Vice President
Jinny Hyun
Jinny Hyun
 
Associate
Toyosi Somoye
Toyosi M. Somoye
 
Research Analyst
 
 
リサーチ・レポート
 
 
 
 

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リスクについて

受託資産の運用は、受託資産に組入れられた株式その他の有価証券等の価格変動リスクや株式その他の有価証券等の発行体の信用リスク等による影響を受けます。受託資産の運用による損益はすべてお客様に帰属し、元本が保証されているものではなく、元本損失又は受託資産に関して行われる取引に際し預託すべき委託証拠金その他の保証金の額を上回ることとなるおそれがあります。個別の受託資産ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、投資一任契約を締結する際には、契約締結前交付書面をよくご覧ください。

受託資産の運用に係る費用について

投資顧問契約及び投資一任契約に係る投資顧問報酬として、契約資産額に対して年率2.20%(税込)を上限とする料率を乗じた金額が契約期間に応じてかかります。投資一任契約に基づいて投資信託を組み入れる場合は、投資する投資信託に係る費用等が投資顧問報酬に加えてかかる場合があります。また、一部の戦略では投資顧問報酬に加えて成功報酬がかかる場合があります。その他の費用として、組み入れ有価証券の売買手数料、先物・オプション取引に要する費用、有価証券の保管費用等を間接的にご負担頂いただく場合があります。これらの手数料等は契約内容、契約資産の額、運用状況等により異なる為、事前に料率、上限額等を示すことができません。

当ページの情報は、モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント株式会社(以下、当社)が、投資一任契約においてご提供する運用プロダクトについての情報提供を目的として作成したものです。本資料は当社が信頼できると判断した情報を元に、十分な注意を払い作成しておりますが、当社はその正確性や完全性をお約束するものではありません。