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Caron's Corner
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2024年3月25日

サプライサイド経済学で現状を分析

 
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サプライサイド経済学で現状を分析



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サプライサイド経済学で現状を分析

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2024年3月25日

 
 

先週開催されたFOMCについて、経済がこれまでの予想より過熱してもFRBは容認する姿勢であると、市場は解釈したようだ。しかし、FRBの考えは異なるだろう。FRBは、サプライサイドの要因が改善すれば、インフレ率を上昇させずに高い経済成長が可能になると考えている。以下にこれまでの状況をまとめた。

  • FRBはアニマルスピリッツを発揮して、インフレ率上昇を容認するシグナルを発し、同時にGDP成長予想を次のように引き上げた。
  • 2024年は0.7%ポイント引き上げて+2.1%とし、2025年の+2.2%と2026年の+2%は据え置いた。一方、FRBが考える長期の推定潜在成長率は+1.8%とした。
  • まとめると、経済が過熱することを予想しながら利下げの姿勢は変えないことで、FRBはインフレを容認するシグナルを送っているように見える。
  • これを受け、当然ながらリスク資産は上昇し、S&P 500種指数は新高値を更新した。
  • なぜならば、低いインフレ率がPER上昇(例えば19.5倍)を正当化し、経済成長の引き上げはS&P 500のEPSに関する市場コンセンサスを276ドルに引き上げる可能性があるからである。
  • それはS&P 500が年末までに5,350に達する可能性が高まっていることを意味する。ただし、これは予想ではなく、確率を評価したものに過ぎない。
  • 政策金利とインフレ率の低下はPERを支えるだけでなく、長期債券の利回りを低く保つ。その結果、現在のキャッシュフローの現在価値が上昇する。
  • そのような状況はソフトランディングも示唆する。低格付クレジットのスプレッドはタイトだが、ソフトランディングとなるならば、現在の利回りでの低格付クレジットの魅力が増す。

いずれの点についても、話がうますぎるだろうか? 可能性はどれだけあるだろうか? 答えはサプライサイド経済学にある。

 
jim.caron
ポートフォリオ・ソリューションズ・グループ
 
 

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